第29回JKYBライフスキル教育・健康教育ワークショッププログラムが決まりました

第29回JKYBライフスキル教育・健康教育ワークショップのプログラムが決まりました。
プログラムの概要を紹介します。

プログラムのダウンロートはこちら

7月23日(木)
09:45~11:00
ライフスキル教育の理論的基礎(川畑徹朗)
【知識中心型・脅し型健康教育に代表される古典的健康教育の失敗を踏まえて,行動変容に有効な健康教育を追究する中で生まれたライフスキル教育の理論的基礎について,体験学習を通して学びます。 またセルフエスティームやライフスキルは,子どもたちが個人的目標を追求し,他者と協働し,感情をコントロールする際に大きな役割を担っている社会情動的スキル(非認知的スキル)(OECD,2015)の中核的内容であり,充実した人生を歩むための土台となることについても理解します。】

11:10〜12:30
JKYB喫煙防止教育プログラムNICEIIの理論と実際,及び飲酒,薬物乱用防止教育への発展(西岡伸紀)
【 喫煙,飲酒,薬物乱用防止教育には共通点があります。本セッションでは,喫煙防止NICEIIの解説の後,飲酒等の開始要因の一つであるマスメディアの影響への対処を取り上げ,急性影響(科学的情報)の学習を踏まえ,酒,たばこ(電子,加熱を含む),ダイエット等の広告を持参し,それらに対する批判的見方を育てる「広告分析」を体験します。さらに,批判的思考力,科学的情報,他の健康課題への適用等について振り返ります。】

13:30~15:00
ライフスキル教育で「きずなを強める心の能力」を育てる-児童・生徒も教職員も笑顔になれる取組(ストレス対処を含む)-(村上元良)
【生涯を通じて大人も子どもも,様々な悩みを経験しています。現在学校では,新型コロナウイルス感染予防を行いながら教育活動が展開されています。そのような中で,学校生活や家庭生活でも行動が制限され,児童・生徒は悩みや・不安を感じやすい状況です。教職員もコロナの対応を行いながら授業時数の確保や教育活動の再調整等を求められ,ストレスを抱えやすい状況でもあります。綾部チームでは,児童・生徒が「きずなを強める心の能力」を育成するため,ライフスキル教育の実践に向けて自主勉強会を継続しています。 本セッションでは,ストレス対処スキルを含む綾部チームの取組を紹介し2学期からの教育活動に生かせることをねらいとします。】

15:10〜16:40
喫煙,飲酒,薬物乱用を「しない」と意志決定するためには?(西岡伸紀)
【喫煙,飲酒では未成年者が,薬物乱用では全ての人が禁止されており,「しない」という意志決定が必要です。しかしながら,経験者が認められることから,不適切な意志決定が行われている場合があると言えます。 本セッションでは,喫煙,飲酒,薬物乱用に関わり,青少年期(小学校高学年~20歳台)において,①意志決定スキルが必要な場面,②不適切な意志決定の理由や要因,③①の場面に適切に対処したり場面を避けたりする方法などについて,考えたり発表したりします。】

16:40〜17:00
初日閉会式(体験学習を含む)

7月24日(金)
09:30~10:40
ストレスを力に変える(川畑徹朗)
【近年の研究によれば,ストレスは私たちの行動や健康に必ずしも悪影響のみを与えるわけではなく,充実した人生やさらなる成長につながるポジティブな側面を持っていることが明らかになりつつあります。 本セッションでは,ストレスに対する基本的考え方(マインドセット)を変えることによって,困難な状況にあっても,積極的に対応することができることを学びます。】

10:50〜12:30
セルフエスティーム形成教育の理論と実際 (川畑徹朗)
【セルフエスティーム(健全な自尊心)は,「人生の逆境に直面した時に,立ち直り,さらに成長するために必要な能力や特性」と定義されるレジリエンシー(しなやかに生きる心の能力)の本質的要素であると考えられています。 本セッションでは,セルフエスティームの定義とその重要性,セルフエスティーム形成に関わる要因,学校教育における系統的なセルフエスティーム形成教育の内容について学びます。】

13:30~14:40
JKYB食生活教育プログラム(春木 敏)
【日々の食の営みは,生涯の健康管理に欠かせません。そこで,幼少期における食習慣形成がベースとなります。JKYB食生活教育プログラムは,プリシードモデルをベースに構成され,知識・態度/ライフスキル・社会資源/身近な人の態度・行動により,健康的な食行動形成・維持を目指します。日々の食生活をとおして,生きる力を育成します。 “バランス朝ごはんを毎日食べよう” “食品表示を読む”を 楽しみながら,ライフスキル教育の理論と実践を学びます。】

14:50〜16:00
レジリエンシー(しなやかに生きる心の能力)形成を基礎とするいじめ防止プログラム (川畑徹朗)
【いじめ対策の基本は「未然防止」です。JKYBライフスキル教育研究会は,「いじめをしない,受けない,見逃さない」子どもの育成を目指して,レジリエンシー(しなやかに生きる心の能力)形成を基礎とするいじめ防止プログラムの開発に取り組んできました。 本セッションでは,いじめが起こりにくい環境づくりに子どもたちが主体的に取り組むための学習活動に焦点を当てて,体験学習を行います。】

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