第 32 回JKYBライフスキル教育・健康教育ワークショップのプログラム(1次案)を紹介します

第32回JKYBライフスキル教育・健康教育ワークショップのプログラム一次案が決まりました。
プログラムの概要を紹介します。なお、プログラムの内容は今後変更の可能性があります。

プログラムのダウンロートはこちら

7月28日(金)

09:45~12:15
初参加者コース
ライフスキル教育の理論的基礎(川畑徹朗)
【知識中心型・脅し型健康教育に代表される古典的健康教育の失敗を踏まえて,行動変容に有効な健康教育を追究する中で生まれたライフスキル教育の理論的基礎について,体験学習を通して学びます。
またセルフエスティームやライフスキルは,子どもたちが人生上の目標を達成し,他者と協働し,感情をコントロールする能力である社会情動的スキル(非認知的スキル)(OECD,2015)の中核的内容であり,変化する社会の中で自分を見失うことなく,充実した人生を歩むための土台となることについても理解します。】

09:45~12:15
経験者コース

ヘルスリテラシーと食生活 (宇佐見美佳)
【 情報過多の現代においては、ヘルスリテラシーすなわち「自身の健康に必要な情報を読み解く力」を持つことが欠かせません。基本を確認し,食生活に関する意志決定の場面で,集めた情報をどう活用していくかを考えます。子どもたちが日々自分で選択して食べているおやつは,どんな宣伝で売られているか,またパッケージに記載されているさまざまな情報について吟味し,読み解く力をつける学習を体験的に学びます。】

13:15~15:15
選択コース1

JKYBいじめ防止プログラム (川畑徹朗)
【いじめ対策の基本は「未然防止」です。JKYBライフスキル教育研究会は,「いじめをしない,受けない,見逃さない」子どもの育成を目指す小学校高学年〜中学生用のいじめ防止プログラムの開発研究に取り組んできました。
JKYBいじめ防止プログラムは,レジリエンシー(しなやかに生きる心の能力)を形成し,いじめを含む様々な危険行動を防止し,メンタルヘルスを向上させることを目的とした「ユニット1」と,いじめ目撃者の行動変容に焦点を当てた「ユニット2」から構成されています。
本セッションでは,小学校高学年版を中心に,その理論と具体的学習活動について体験的に学びます。】

13:15~15:15
選択コース2

JKYB食生活教育プログラム (早見直美)
【日々の食の営みは,生涯の健康管理に欠かせません。これには,幼少期における食習慣形成が重要となります。JKYB食生活教育プログラムは,プリシードモデルをベースに構成され,知識・態度/ライフスキル・社会資源/身近な人の態度・行動により,健康的な食行動形成・維持を目指します。日々の食生活をとおして,生きる力を育成します。
本セッションでは,プログラム“バランス朝ごはんを毎日食べよう”“食品表示を読む”をベースに,楽しみながらライフスキル教育”の理論と実践を学びましょう ‼】

15:30〜16:30
ライフスキル教育実践報告(講師:未定)

16:40〜17:00
初日閉会式(体験学習を含む)

7月29日(土)

09:30~12:00
初参加者コース

セルフエスティーム形成教育の理論と実際 (川畑徹朗)
【セルフエスティーム(健全な自尊心)は,「人生の逆境に直面した時に,立ち直り,さらに成長するために必要な能力や特性」と定義されるレジリエンシーの本質的要素であると考えられています。
本セッションでは,セルフエスティームの定義とその重要性,セルフエスティーム形成に関わる要因,学校教育における系統的なセルフエスティーム形成教育の内容について学びます。】

09:30~12:00
経験者コース

意志決定スキルの習得とその活用 (西岡伸紀)
【意志決定スキルを活用できる場面や課題は多岐にわたります。スキル育成の理論によれば,スキルは,学習後に様々な場面や課題に対して活用し振り返ることにより,レベルや質が向上します。ただ,学習後に「スキルをいろいろな場面で活用しましょう」としても,活用が進むか疑問です。
本セッションでは,参加型学習により,多様な意志決定場面等のあることを確認し,その中の一場面を用いて意志決定スキルの学習を経た後,多様な場面で習得したスキルを活用し振り返ることの方策を考えます。】

13:15~16:00
初参加者コース
意志決定スキル育成の理論と実際 (西岡伸紀)
【大人に限らず,子どもたちは,対人関係,学習,日常生活等の様々な状況や場面で,また心身の健康や安全の様々な課題について,意志決定を求められます。意志決定は,直感や経験等により短時間で行う直感型と,時間をかけて,情報を得て,選択肢を考え,結果を予想し,選択する熟慮型に分けられます(二重過程理論)。通常,人は,意志決定の大半を直感型で行いますが,多くの場合それでも問題にはなりません。しかしながら,熟慮型の意志決定が必要な状況や場面も少なくありません。 本セッションでは,意志決定やスキル育成に関する理論を踏まえ,熟慮型意志決定スキルの育成を参加型学習により体験的に学習します。参加型学習は,受講者の知識,経験,意見などを引き出して活用し,多様な選択肢や可能性を探る受講者主体の学習方法です。さらに,発達段階に応じた意志決定スキル育成の目標,青少年の意志決定の特徴について解説します。】

13:15~16:00
経験者コース

メンタルヘルスプロモーションプログラム (川畑徹朗)
【我が国の年代別自殺率の年次推移によれば,ほとんどの年代において総じて減少傾向にあるのに対して,青少年の自殺率は漸増傾向にあります。そして,このコロナ禍によって問題はますます深刻化しています。
WHOは,学校におけるメンタルヘルスプロモーションを一次予防,二次予防,三次予防に分け,全ての児童生徒を対象とした一次予防がメンタルヘルスプロモーションの基盤になるという考えを提唱しています。
JKYBは現在,WHOの考え方を参考に,レジリエンシーを育てる「ユニット1」と,具体的なメンタルヘルス教育である「ユニット2」から構成される一次予防としてのメンタルヘルスプロモーションプログラムの開発に着手しています。 本セッションでは,プログラムの基本的考え方と,具体的な内容について体験的に学びます。】

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