第26回JKYBライフスキル教育・健康教育ワークショッププログラムが決まりました

第26回JKYBライフスキル教育・健康教育ワークショップのプログラムが決まりました。
プログラムの概要を紹介します。

プログラムのダウンロートはこちら

ワークショップのポスターのダウンロートはこちら

7月22日(土)
10:00~12:30
初参加者コース:ライフスキル教育の理論的基礎(川畑徹朗)
【知識中心型・脅し型の健康教育の失敗を踏まえて,行動変容に有効な健康教育を追究する中で,メディアや周囲の人々の行動や態度などの社会的要因への対処能力の形成に焦点を当てた健康教育,そしてライフスキルの形成に焦点を当てた健康教育が生まれてきたことを,ブレインストーミングなどを取り入れたグループワークを中心に学習します。】

経験者コース:対人関係の意志決定,コミュニケーション(西岡伸紀)
【対人関係課題への対処には,言語的,非言語的コミュニケーション,自己主張の要素等が活用できますが,意志決定スキルも有用です。課題について様々な選択肢や予想される結果を考えることが,コミュニケーションの内容や具体性を広げることになります。ここでは,対人関係課題に意志決定スキルを用い,効果的なコミュニケーションのあり方について考え,対処法を演習します。】

13:45~15:45
初参加者コース:JKYB喫煙防止教育プログラムNICEIIの理論と実際,及び飲酒,薬物乱用防止教育への発展(西岡伸紀,吉田 聡)
【喫煙防止教育は,飲酒や薬物乱用の防止教育にも適用でき,汎用性の高いものです。ここでは,急性影響(科学的情報)の学習を紹介した後,それらも活用して,酒やたばこの広告を批判的に見る能力(批判的思考力)を育成する学習を体験し,批判的に見ることについて協議します。広告分析の結果の表現法について考えることも楽しいものです。】

経験者選択コース1:メディアリテラシーの形成〜食生活を題材として〜(早見直美,春木 敏)
【スマホ利用が広がり,私たちの生活には多くのメディア情報があふれています。しかし,情報の中には不健康な行動を誘発するものもあります。本セッションでは身近な食生活を題材として,メディア情報を読む力,賢く情報を使う力である “メディアリテラシー”を身に付ける方法を学びます。】

経験者選択コース2:ストレスに関する教育〜ストレスと上手につき合うために〜(川畑徹朗)
【近年の研究によれば,ストレスは私たちの行動や健康に必ずしも悪影響のみを与えるわけではなく,充実した人生やさらなる成長につながるポジティブな側面を持っていることが明らかになりつつあります。本セッションでは,「前向きな自己会話」などの体験学習を通じて,困難な状況にあっても,積極的に対応することの価値を学びます。】

16:00~17:00
共通コース:子どものレジリエンシーを育てる(島井哲志)
【私たちのだれもがかなり大きな困難に直面したことがあるはずです。そして,振り返ってみると,多くの場合,私たちは何らかの形でその困難を乗り越えているでしょう。この乗り越える力をレジリエンシーと呼ぶことができます。結果をみれば同じように見えますが,そのプロセスにはきわめて多様性があります。ここでは,バーバラ・フレデリクソンの拡張―形成理論,スティーバン・ホブフォールの資源保護理論,そして,クリス・ピーターソンのキャラクター・ストレングスを中心に,ポジティブ心理学の立場から,人間のレジリエンシーを支える強みの働きと,それを支援する方法を紹介します。】

7月23日(日)
9:30~12:30
初参加者コース:JKYB食生活教育プログラム(春木 敏,早見直美)
【日々の食の営みは,生涯の健康管理に欠かせないものであり,幼少期における食習慣がベースとなります。JKYB食生活教育プログラムは,プリシードモデルをベースに構成され,知識・態度/ライフスキル・社会資源/身近な人の態度・行動により,健康的な食行動形成・維持を目指します。“食品表示を読む”“バランス朝ごはんを毎日食べよう”を用い,ライフスキル教育の基礎と要点を学びます。】

経験者コース1:新しい歯と口の健康教育プログラム(武井典子)
【子どもたちの「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)」の実現に向けては,「どのように学ぶか」が重要です。歯と口の健康教育は,アクティブ・ラーニングの素晴らしい教材です。今回は,多くの子どもや家族が経験しており,自分の目で観察しやすい歯と口の教材としての特徴を活用した,アクティブ・ラーニングの教材としての意義,さらには意志決定スキルを適用して「どのように学ぶか」について体験学習を行います。】

経験者コース2:レジリエンシー(精神的回復力)形成を基礎とするいじめ防止プログラム〜いじめ目撃時の行動に焦点を当てて〜(川畑徹朗)
【JKYBライフスキル教育研究会が実施した調査によれば,レジリエンシーの高い子どもは,被害者にも加害者にもなりにくく,加えていじめを見た時に被害者を助ける行動を取りやすいことが明らかになりました。本セッションでは,いじめを目撃した時に子どもたちがとる行動と特にかかわりが深い意志決定スキルをいじめにかかわる問題状況に適用する練習をします。】

13:45~16:00
初参加者コース:セルフエスティーム形成教育の理論と実際(川畑徹朗)
【セルフエスティームは,私たちが人生の逆境に直面した時に立ち直る力を与えてくれるものであり,レジリエンシー(精神的回復力)の本質的要素であると考えられます。本セッションでは,セルフエスティームの定義とその重要性,セルフエスティーム形成に関わる要因,学校教育における系統的なセルフエスティーム形成教育の内容について学ぶとともに,セルフエスティームを高めるための具体的学習活動の例として,「私のコラージュ」作りを体験します。】

13:45~14:45
経験者コース1:小学校低・中学年用プログラムの紹介 ~パートⅡ~(池田真理子,藤本俊美)
【小学校4年生用プログラム「友達をしょうかいしよう」について,趣旨,授業内容,児童の反応およびその他の教育場面での活用等について紹介します。
上手に話を聞くためのポイントを意識したインタビューの仕方を知ると共に,他者に自分の良さを紹介してもらう心地よさを実感することができる内容です。セルフエスティーム形成スキル向上をねらいとしたプログラムを一緒に体験しましょう。】

経験者コース2:学びのチームづくり~ライフスキル教育を仲間と共に学びあうために~(村上元良)
【ライフスキル教育の効果や手法をワークショップで学び,実践に向けてどのようにチームづくりを行えばよいのか。学んだことを校内で実践するにはどうすればよいのか。近隣の先生方とどのようにネットワークを結ぶことができるのか。ワークショップで学んだライフスキル教育の良さを共有し,組織づくりと仲間づくりについて学びます。】

15:00~16:00
経験者コース:学びの振り返り(田邉惠子,横山美智江,本若典子,山口美由紀)
【ワークショップに参加すると多くの知識や技能を習得します。しかし,いざ自分の学校で実践しようとすると何から手を付けていいのか,まだまだ理解不足だったなど,思っていたように実践できなかったりします。そこで,ライフスキル教育を実践するために,どんな環境整備が必要か,手順の踏み方はどうかなど,実践までのステップを目標設定スキル・意志決定スキルを活用して振り返り,参加者自身の課題を明確にします。】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です