JKYBライフスキル教育ワークショップかごっま(鹿児島)2025のプログラムが決まりました

JKYBライフスキル教育ワークショップかごっま(鹿児島)2025のプログラムが決まりました。プログラムの概要を紹介します。

プログラムのダウンロートはこちら

8月7日(木)

10:10~12:30
初参加者コース
ライフスキル教育の理論的基礎(講師:神戸大学名誉教授 川畑徹朗)
【知識中心型・脅し型健康教育に代表される古典的健康教育の失敗を踏まえて,行動変容に有効な健康教育を追究する中で生まれたライフスキル教育の理論的基礎について,体験学習を通して学びます。
またセルフエスティームやライフスキルは,子どもたちが人生上の目標を達成し,他者と協働し,感情をコントロールする能力である社会情動的スキル(非認知的スキル)(OECD,2015)の中核的内容であり,変化する社会の中で自分を見失うことなく,充実した人生を歩むための土台となることについても理解します。】

10:10~12:30
経験者コース

令和の子どもたちの健康課題とライフスキル教育の推進(グループ討議・演習)(講師:鹿児島市立犬迫小学校校長 原田弥生,鹿児島県立鶴丸高等学校養護教諭 森山直美,姶良市立帖佐中学校養護教諭 早田ゆかり)
【コロナ禍を経て,令和の子どもたちは,デジタル社会・気候変動・多様な家庭環境といった新たな時代背景の中で,より複雑な健康課題に直面しています。これらに対応するためには,学校・家庭・地域が連携し,予防教育や早期対応を強化することが求められています。
ライフスキル教育は,令和の子どもたちが直面する健康課題に対して非常に有効なアプローチだと考えますが,これからの健康教育の中で,ライフスキル教育が果たす役割と具体策について,演習・協議を行いながら理解を深めます。】

13:30~16:30
共通コース

メンタルヘルスプロモーション(講師:川畑徹朗)
【我が国の年代別自殺率の年次推移によれば,ほとんどの年代において総じて減少傾向にあるのに対して,青少年の自殺率は漸増傾向にあります。そして,このコロナ禍によってメンタルヘルスの問題はますます深刻化しています。
WHOは,学校におけるメンタルヘルスプロモーションを一次予防,二次予防,三次予防に分け,全ての児童生徒を対象とした一次予防がメンタルヘルスプロモーションの基盤になるという考えを提唱しています。
JKYBは現在,WHOの考え方を参考に,レジリエンシーを育てる「ユニット1」と,具体的なメンタルヘルス教育である「ユニット2」から構成される一次予防としてのメンタルヘルスプロモーションプログラムの開発に着手しています。
本セッションでは,JKYBメンタルヘルスプロモーションプログラムの基本的考え方と,具体的な内容について体験的に学びます。】

16:40〜17:00
初日閉会式(体験学習を含む)

8月8日(金)

10:00~12:30
選択コースA

新訂・JKYB食生活教育プログラム(講師:大阪公立大学准教授 早見直美)
【日々の食の営みは,生涯の健康管理に欠かせません。これには,幼少期における食習慣形成が重要となります。JKYB食生活教育プログラムは,プリシードモデルをベースに構成され,知識・態度/ライフスキル・社会資源/身近な人の態度・行動により,健康的な食行動形成・維持を目指します。日々の食生活をとおして,生きる力を育成します。
本セッションでは,プログラム“バランス朝ごはんを毎日食べよう”“食品表示を読む”をベースに,楽しみながらライフスキル教育”の理論と実践を学びましょう。】

10:00~12:30
選択コースB

JKYBいじめ防止プログラム(川畑徹朗)
【いじめ対策の基本は「未然防止」です。JKYBライフスキル教育研究会は,「いじめをしない,受けない,見逃さない」子どもの育成を目指す小学校高学年〜中学生用のいじめ防止プログラムの開発研究に取り組んできました。
JKYBいじめ防止プログラムは,レジリエンシー(しなやかに生きる心の能力)を形成し,いじめを含む様々な危険行動を防止し,メンタルヘルスを向上させることを目的とした「ユニット1」と,いじめ目撃者の行動変容に焦点を当てた「ユニット2」から構成されています。
本セッションでは,JKYBいじめ防止プログラムの理論と具体的学習活動について体験的に学びます。】

13:30~16:00
初参加者コース
セルフエスティーム形成教育の理論と実際 (川畑徹朗)
【セルフエスティーム(健全な自尊心)は,「人生の逆境に直面した時に,立ち直り,さらに成長するために必要な能力や特性」と定義されるレジリエンシーの本質的要素であると考えられています。
本セッションでは,セルフエスティームの定義とその重要性,セルフエスティーム形成に関わる要因,学校教育における系統的なセルフエスティーム形成教育の内容について学びます。】

13:30~16:00
経験者コース

ボディイメージを題材としたメディアリテラシーの形成(講師:早見直美)
【スマホ利用が広がり,特にSNS利用が増えるなか,子どもたちはダイエット,ファッションなど多くの情報に影響を受けています。本セッションでは子どもの健全なボディイメージ形成の観点から,メディア情報を読む力,賢く情報を使う力であるメディアリテラシーを身に付ける方法を学びます。動画や画像を用いたグループワーを体験し,理論と実際について学びます。】

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