第1回青少年ライフスキル性教育国際学術大会_韓国

こんにちは。韓国にいる宋です。私は現在、韓国の東洋大学の警察行政学科で仕事をしています。日本で学んだライフスキルを韓国でも広げようと思っています。ここにも韓国での活動などをご報告しますので、よろしくお願いします。

最初は8月に行われた第1回青少年ライフスキル性教育国際学術大会のニュースです。

8月13日(火)に韓国中央大学で第1回青少年ライフスキル性教育国際学術大会が開催されました。 この大会を企画した中央大学のGyuyoung Lee先生の開会の挨拶から始まり、午前中は日本と中国、韓国のライフスキル教育について紹介する基調講演が行われ、午後は実際の授業の運営事例が紹介されました。

基調講演は川畑先生から始まりました。川畑先生は日本におけるライフスキル教育の発展というテーマで、ライフスキル教育の日本への投入について紹介しました。通訳をしたため時間か足りなく十分紹介することはできませんでしたが、参加者の関心はすごく高かったです。通訳のため、先生のジョークと笑い声の間に時間差はありましたが、日本でと同様に楽しい講演でした。

次は中国のRonghua Liang先生から中国の性教育についての紹介がありました。Liang先生は韓国での留学の経験があり韓国語で発表されました。先生によれば、最近中国では性教育の全面性(生徒に性に関する知識や性に関する態度について幅広く習得させ健全な性行動や性的保健を強調する意味をもつ)と有効性が重視されています。現在中国では性教育が義務教育としては行われておらず、地域や学校ごとに関連教科と一緒に実施しています。

午前の最後のセッションは韓国のLee先生が韓国のライフスキル性教育についての紹介でした。韓国のライフスキル性教育は、2014年に韓国研究財団の研究費(日本の科研費)をもらって開発されました。日本のライフスキル性教育プログラムをもとにして、2014年から2020年2月までの6年間(中学生用3年、小学生用3年)開発しました。小学生用は16時間、中学生用は17時間構成となっています。開発に携わった先生たちが講師となり、ワークショップを積極的に実施しています。韓国でのワークショップは各道(日本の県)や市の教育委員会と協力し、保健教師の免許更新のための研修として認められているため、参加率は高いです。私も講師として参加しています。

午後のセッションは実際のライフスキル性教育の運営事例について紹介する内容でした。まず私が日本のライフスキル教育について紹介しました。内容は、新潟の工藤先生、堀先生、綾部の村上先生から協力をいただき、朝日中学校、綾部小学校、西八田小学校での実践について紹介しました。本当にありがとうございました。

その他、小学校の教頭先生(以前京畿道の指導主事)がライフスキル性教育の教師研修の運営について紹介し、小学校と中学校の保健教師、中学校の家庭教師が各学校での実施事例について紹介してくれました。

暑い中、400人を超える人々が参加し、大変盛り上がった大会でした。参加者は主に保健教師であり、他大学の教員や教育委員会の方、家庭科の教員などの一般の教員でした。
まだ韓国はライフスキル教育が始まったばかりです。でも多くの人々が関心を持っていることは確かです。これから韓国での普及にもっともっと力を入れたいと思います。これからもよろしくお願いします。

韓国栄州から
宋 昇勲

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