第28回JKYBライフスキル教育・健康教育ワークショッププログラムが決まりました

第28回JKYBライフスキル教育・健康教育ワークショップのプログラムが決まりました。
プログラムの概要を紹介します。

プログラムのダウンロートはこちら

 

7月27日(土)
10:00~12:30
初参加者コース:ライフスキル教育の理論的基礎(川畑徹朗)
【知識中心型・脅し型健康教育に代表される古典的健康教育の失敗を踏まえて,行動変容に有効な健康教育を追究する中で,メディアや周囲の人々の行動や態度などの社会的要因への対処能力の形成に焦点を当てた健康教育,そしてセルフエスティーム(健全な自尊心),ライフスキル(対人関係スキル,意志決定スキルなどの心理社会的能力)の形成に焦点を当てた健康教育が生まれてきたことを理解します。また,ライフスキル教育の中で用いられる様々な学習活動が,子どもたちの主体的な学習を促進するアクティブ・ラーニングそのものであることを,体験学習を通して学びます。】

経験者コース:メディアリテラシーの形成 〜ボディイメージを題材として〜(早見直美)
【スマホ利用が広がり,特にSNS 利用が増えるなか,子どもたちはダイエット,ファッションなど多くの情報に影響を受けています。本セッションでは子どもの健全なボディイメージ形成の観点から,メディア情報を読む力,賢く情報を使う力であるメディアリテラシーを身に付ける方法を学びます。動画や画像を用いたグループワーク,ロールプレイングなどを体験し,理論と実際について学びます。】

13:45~17:00
選択コース1:レジリエンシー(精神的回復力)形成を基礎とするいじめ防止プログラム〜ソーシャル・サポート感の形成に焦点を当てて〜(川畑徹朗)
【いじめ対策の基本は「未然防止」です。JKYB ライフスキル教育研究会は,「いじめをしない,受けない,見逃さない」子どもの育成を目指して,レジリエンシー(精神的回復力)形成を基礎とするいじめ防止プログラムの開発に取り組んできました。本セッションでは,レジリエンシーの重要な要素の一つであるソーシャル・サポート感に焦点を当て,ソーシャル・サポートといじめとの関係,ソーシャル・サポートを育てるための具体的方法について体験的に学習します。】

選択コース2:JKYB食生活教育プログラム(春木 敏)
【日々の食の営みは,生涯の健康管理に欠かせないものであり,幼少期における食習慣がベースとなります。JKYB食生活教育プログラムは,プリシードモデルをベースに構成され,知識・態度/ライフスキル・社会資源/身近な人の態度・行動により,健康的な食行動形成・維持を目指します。“食品表示を読む”“バランス朝ごはんを毎日食べよう”を用い,ライフスキル教育の基礎と要点を学びます。】

 

7月28日(日)
09:30~12:30
選択コース3
:JKYB喫煙防止教育プログラムNICEIIの理論と実際,及び飲酒,薬物乱用防止教育への発展(西岡伸紀、吉田 聡)
【喫煙防止教育の内容や方法は,飲酒,薬物乱用等様々の健康課題の防止教育に適用できます。本セッションでは,飲酒等の開始要因の一つであるマスメディアの影響への対処を取り上げ,急性影響(科学的情報)の学習を踏まえ,酒,たばこ,ダイエット等の広告を持参し,それらを批判的に見る能力(批判的思考力)を育成する学習「広告分析」を体験します。さらに,批判的思考力,科学的情報,他の健康課題への適用等について振り返ります。】

選択コース4:歯と口を教材としたライフスキルを育む健康 教育プログラム (武井典子)
【子どもたちの「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて は,「どのように学ぶか」が重要です。歯と口の健康教育は, そのための素晴らしい教材です。 今回は,多くの子どもや家族が経験しており,自分の目で 観察しやすい歯と口を教材としての特徴を活用した,「主体 的・対話的で深い学び」の教材としての意義,さらには歯と 口を教材としたライフスキルを育む健康教育の体験学習を 行います。】

13:45~16:00
初参加者コース:セルフエスティーム形成教育の理論と実際(川畑徹朗)
【セルフエスティーム(健全な自尊心)は,「人生の逆境に直面した時に,立ち直り,さらに成長するために必要な能力や特性」と定義されるレジリエンシー(精神的回復力)の本質的要素であると考えられています。本セッションでは,セルフエスティームの定義とその重要性,セルフエスティーム形成に関わる要因,学校教育における系統的なセルフエスティーム形成教育の内容について学びます。】

経験者コース:「うまく伝える」ことについて考え体験し振り返る(西岡伸紀)
【自分の考えなどを「うまく伝える」ことは大人でも難しい場合がありますが,思春期では特に困難になります。仲間や同級生の意向に応えようとしたり,圧力を感じたりするためです。本セッションでは,子ども達の対処能力向上の学習に役立てることを目指し,①「うまく伝える」ことが必要な様々の場面,適切な対処のための考え方や具体策の検討,②対処のせりふづくりとロールプレイング,③様々な課題や日常生活への応用などの振り返りを行います。】

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